Windows10のPCを起動すると「自動修復をしています」と書かれた画面が無限ループで表示され続ける現象が発生してお困りですか? こちらの記事では、パソコンの自動修復が無限ループで発生する原因と解決策について紹介します。

  1. Part1: パソコンの自動修復のループについて
  2. Part2: 自動修復が無限ループになる原因
  3. Part3: パソコンの自動修復無限ループの修正方法
  4. Part4:まとめ

Part1: パソコンの自動修復のループについて

パソコンの自動修復ループはPCの電源を入れた際に問題を解決しようとしたものの、自動修復がうまくいかないために発生する現象です。

そもそも、Windows10の自動修復とは、PCのスイッチをオンにした時に、OSに問題がある場合に行なわれます。

しかし、修復がうまくいかないと「PCが正常に起動できませんでした」と表示されます。

その結果、再び自動修復が開始され、Windowsの問題の解決を試みるも失敗するというループが原因で発生します。

Part2: 自動修復が無限ループになる原因

Windows10のパソコンで自動修復ループが繰り返される原因には、以下のようなものが挙げられます。

  • Windows Updateの失敗
  • HDDやSSDなどのストレージの不調
  • 自動修復プログラム自体の問題

上記の原因はあくまで一例であり、パソコンの自動修復ループは様々な要因で引き起こされます。

そのため、適切な対処法で解決が必要です。

Part3: パソコンの自動修復無限ループの修正方法

パソコンの自動修復ループを解決する方法について、詳しく紹介していきます。

方法1.セーフモードでの起動

セーフモードでパソコンを起動させてみてください。セーフモードとは、最低限のドライバとファイルのみでPCを起動させる方法です。

以下の手順で行います。

  1. 「Windowsの設定画面」から再起動を実施 キーボードの「Windowsキー」と「Iキー」を同時押しすると、「Windowsの設定画面」が表示されます。 更新とセキュリティをクリックしてください。

    左に表示されている項目の中から、「回復」をクリックします。すると、「PCの起動をカスタマイズする」という項目が表示されます。

    「今すぐ再起動」をクリックして、再起動を実施してください。

    PCの起動をカスタマイズする
  2. オプションの選択画面からセーフモードで起動オプションの選択画面が表示されたら、「トラブルシューティング」をクリックしてください。

    トラブルシューティング

    「トラブルシューティング」の項目をクリックすると、詳細オプションが表示されます。

  3. セーフモードでの起動詳細オプションをクリックすると、「スタートアップ設定」の画面が表示されます。「再起動」のボタンをクリックすれば、セーフモードで起動可能です。

    トラブルシューティング

方法2.スタートアップ修復の実行

方法1で改善しない場合は、「スタートアップ修復」を試してください。

スタートアップ修復とは、Windows10が自動修復を繰り返す問題を解決する方法の1つです。Windows10の電源を強制的にオフにしたり、アップデートに失敗した際に効果があります。

手順は以下の通りです。

※「スタートアップの設定」画面を表示するまでの手順は、方法1と同様です。

  1. スタートアップ修復の実施 「詳細オプション」画面より「スタートアップ修復」を選択すると、自動修復が行われます。

       スタートアップ修復
  2. スタートアップ修復の実施自分のアカウントを選択してパスワードを入力して「続行」をクリックしてください。すると、自動修復が開始されます。

以上で手順は完了です。

ただし、スタートアップ修復を行なっても問題が解決しない場合があります。あくまでOSなどに原因があった場合の手法のため、ハード側の問題は解決不可能です。

方法3.システム復元ポイントの利用

システム復元ポイントを使って、過去の状態に戻すことで解決する場合があります。この時、復元ポイントを自動か手動で取得しておかなければなりません。

※OSが立ち上がらないと、②の手動でのシステム復元ポイント取得は不可能です。そのため、手動でシステム復元ポイントを取得する場合は、定期的に実施してください。

1.復元ポイントの作成

復元ポイントの作成手順は以下の通りです。

  1. 自動で復元ポイントを作る設定を適用する 「Windowsの設定画面」を開き、システムをクリックします。 すると、「システム」画面が表示されます。左の項目から、「詳細情報」をクリックしてください。ウィンドウの右の方に表示されている、「システムの保護」をクリックしてください。

    「システムのプロパティ」が表示されます。復元ポイントを取得したいドライブをクリックして選択します。 その後、「構成」をクリックします。 各ドライブの「システム保護」画面が表示されるため、「システムの保護を有効にする」にチェックを入れましょう。 「OK」を押せば完了です。

    システムの保護を有効にする
  2. 手動で復元ポイントを作成する 必要な時に自分で復元ポイントを作ることも可能です。

    ※「システムのプロパティ」を表示するまでの手順は①と同じです。

    「システムの保護」画面で、復元ポイントを作成したいドライブをクリックして選択します。

    「作成」をクリックすると、「復元ポイントの作成」画面が表示されます。

    システムの保護を有効にする
  3. 名称を設定し、「作成」をクリックすると作成が開始されます。数分程度で完了します。

2.システムの復元

※「スタートアップの設定」画面を表示するまでの手順は、方法1と同様です。

  1. 「システムの復元」をクリックすると、PCが再起動します。アカウントの選択画面が表示されます。自分のアカウントを選んで、パスワードを入力してください。

  2. すると「システムの復元」画面が表示されます。復旧に使用する復元ポイントを選んで、「完了」を押すとチェック画面が表示されます。

    使用する復元ポイントを選ぶ
  3. 復元ポイントがいつのものか、確認したら完了を押せば復元が行われます。

    使用する復元ポイントを選ぶ

方法4. スタートアップ設定の変更

スタートアップ設定の変更で、Windows10が自動修復を繰り返す現象を解決できる場合もあります。

1. システム構成ユーティリティの利用

システム構成ユーティリティを使って設定の変更が可能です。

以下の手順で表示できます。

「ファイルを指定して実行」画面の表示 「Windowsキー」+「Rキー」を同時に押すと、「ファイルを指定して実行」という画面が表示されます。名前の横のテキストボックスに「msconfig」と入力してください。 その後「OK」をクリックすると、システム構成ユーティリティが表示されます。

使用する復元ポイントを選ぶ

2. スタートアップ設定の変更手順

変更手順は以下の通りです。

  1. 設定の変更 スタートアップの選択の項目から、「診断スタートアップ」にチェックを入れてください。 その後、「OK」をクリックしてください。

    使用する復元ポイントを選ぶ
  2. 「OK」を押すと、再起動が要求されます。「再起動」をクリックすれば完了です。

    使用する復元ポイントを選ぶ

方法5「4DDiG Windows Boot Genius」で自動修復簡単

4DDiG Windows Boot Genius を使えば簡単に解決可能です。4DDiG Windows Boot Geniusとは、Windowsの無限ループ問題の解決策として有用なツールです。

パスワードのリセットを行い、HDDやSSDのバックアップを取得・復元ができます。4DDiG Windows Boot Geniusを使えば、以下の手順でWindows10が起動しない状態を修復可能です。

以下の機能もあります。

1.Windowsのブルー/ブラックスクリーンを修正できる

2.Windowsのローカルやドメインパスワードをリセットできる

3.起動不能なHDDからデータ復元できる

  1. 4DDiG Windows Boot Geniusをインストール、起動させます。

  2. プログラムを起動し、起動ディスクを作成します。

    起動を開始
  3. 起動できないコンピュータに起動用メディアを挿入します。動かなくなったPCが正常に起動されると、4DDiG Windows Boot Geniusが自動的に起動します。「自動修復」をクリックして先に進みます。

    自動修復
  4. 次に、修復するパーティションを選択し、「修復を開始」をクリックします。

    修復を開始
  5. 自動修復が完了すると、PCが再起動し修復結果が表示されます。

    自動修復が完了

方法6. Windows回復環境の利用

Windowsの無限ループ現象が直らない場合は、回復環境を使って修復しましょう。

回復環境を作成する手順は以下の通りです。

※回復ドライブとUSBが必要です。データが消えてしまわないように、回復ドライブを定期的に作成するようにしましょう。

  1. 回復ドライブの作成画面を表示する 左下の検索欄に「回復ドライブ」と入力すると、「回復ドライブの作成」が表示されます。パスワードが要求された場合は、入力してください。
  2. USBかHDDにバックアップを取る「回復ドライブ」画面が表示されます。

    使用する復元ポイントを選ぶ
  3. この時、32GB以上のUSBを用意しておきましょう。回復環境は非常に容量が大きく、32GB以下のものだと保存できない場合があります。また、フォーマット済みか未使用のものを使用してください。

    使用する復元ポイントを選ぶ
  4. Windows回復環境を使って修復を行う 回復環境の準備ができたら、対策1の手順に従って「トラブルシューティング」画面に移ります。 「その他の修復オプション」をクリックすると、「イメージでシステムを回復」という項目が表示されます。 回復環境の入ったUSBを挿して、復旧できるか試してみてください。もし、ここまでの手順で無限ループが解決しない場合は、ハードウェアに原因が潜んでいる可能性があります。

Part4:まとめ

このように、OSが立ち上がらず無限ループが発生する原因は様々です。また、ソフトウェアではなくハードウェアが原因で生じている場合もあります。

そのため、簡単に修理ができるツールを使って解決することがおすすめです。

4DDiG Windows Boot Genius を使えば知識のない方でも簡単にパソコンの無限ループを修正可能です。

パソコンの自動修復ループでお困りの方は、ぜひ利用を検討してみてください。

4DDiG Windows Boot Genius

4DDiG Windows Boot Genius

正常に起動しないコンピュータを起動させる

ブルー/ブラックスクリーン、システムクラッシュなどのWindowsの問題を数分で自動修復

Windowsのローカルおよびドメインのパスワードをリセット

(この記事を評価する)

平均点 4.5人が評価しました)