パソコンに新しく4TBのハードディスクを接続したのに、なぜか2TBまでしか認識されないという現象は、意外と多くの人が経験しています。特に、古いパソコンやWindowsの設定によっては、外付けHDDでも2TB以上を正しく認識できないことがあります。
本記事では、4TBやそれ以上の大容量HDDが制限される理由を解説し、MBRとGPTの違いから始めて、正しく容量を認識させるための具体的な解決策を3つ紹介します。
MBRとGPTの違いとは?
MBR(Master Boot Record)とは?
MBRは古くから使われているパーティション構成方式で、最大でも2TBまでしかハードディスクを認識できないという制限があります。また、プライマリパーティションが4つまでという制約もあります。
GPT(GUID Partition Table)とは?
一方、GPTは新しい規格で、理論上最大18EB(エクサバイト)まで対応可能です。4TB HDDやそれ以上のディスクをフルに活用するには、GPT形式で初期化されている必要があります。
なぜ4TBのHDDが2TBまでしか認識されない?
その原因の多くは、HDDがMBRで初期化されていることです。Windowsの「ディスクの管理」などでフォーマットされた際、デフォルトでMBRが選択されている場合があります。そのため、4TBのHDDを接続しても2TBしか使えないという状態になります。
また、一部の古いBIOS環境ではGPTに対応していないこともあり、2TB以上の外付けHDDが認識されないケースもあります。
解決方法1:データを保持したままGPTに変換
最も安全で簡単な方法は、4DDiG Partition Managerなどのサードパーティ製ソフトを使用して、MBRをGPTに変換することです。これにより、データを失わずにハードディスクを2TB以上使えるようになります。
さらに、直感的な操作画面で初心者でも迷わず使える点が魅力です。処理速度も速く、大容量ディスクの変換でも短時間で完了できます。
✅ こんな方におすすめ- データを削除したくない
- 初心者でも簡単に作業したい
- 外付けHDDも含めて手軽に変換したい
安全なダウンロード
コンピュータに4DDiG Partition Managerをダウンロードしてインストールします。そして、アプリケーションを起動し、左側の列で「ディスクを変換」を選択し、「MBRをGPTに変換」をクリックして続行します。
変換するディスクを選択して、「続行」をクリックして、変換インタフェースに入ります。選択したディスクがシステムディスクの場合、プログラムはPEコンポーネントをダウンロードします。ダウンロードに成功すると、プロンプトウィンドウが表示されます。
Windows PEでプログラムが起動したら、「MBRをGPTに変換」を選択して続行します。
4DDiG Partition ManagerはMBRをGPTに変換しています。 ディスク変換の速度は、ディスク上のパーティションの数によって異なります。変換は成功しました!以下の手順に従ってコンピュータを起動してください。そうしないと、コンピュータが正しく起動しない場合があります。
解決方法2:ディスクの管理でMBRをGPTに変換(データ削除あり)
Windows標準機能である「ディスクの管理」でも、MBR→GPT変換は可能ですが、すべてのパーティションを削除する必要があるため、事前にPCのバックアップが必須です。
「PC」を右クリックし、「管理」→「ディスクの管理」の順にクリックします。
ターゲット ディスク上のボリュームを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
すべてのボリュームが削除され、ディスク全体の領域が未割り当てとして表示された後、このディスクを右クリックして「GPTディスクに変換」を選択します。
解決方法3:DiskpartでMBRをGPTに変換(コマンド操作)
より上級者向けの方法として、Diskpartコマンドを使った変換も可能です。ただし、こちらもすべてのデータが削除されるため注意が必要です。
コマンドプロンプトで diskpart と入力してEnterキーを押します。管理者権限が必要です。
list disk と入力してEnterキーを押します。
select disk X と入力してEnterキーを押します。ここでXはMBRディスクの番号です。
clean コマンドを実行して、ディスク上のすべてのパーティションとデータを削除します。
注意
この操作は元に戻せません。重要なデータがある場合は、事前にバックアップを取っておいてください。
convert gpt と入力してEnterキーを押します。ディスクがGPTに変換されます。
exit と入力してEnterキーを押し、Diskpartを終了します
まとめ
4TBのHDDが2TBしか認識されない原因のほとんどは、MBR形式で初期化されていることにあります。 この問題は、GPT形式に変換することで解決可能です。データを消したくない方には4DDiG Partition Manager を使った方法が安心で、Windowsの機能を使いたい場合はディスクの管理やDiskpartが選択肢になります。目的や状況に応じて最適な方法を選び、ハードディスクの2TB制限を突破しましょう。
安全なダウンロード
よくある質問(FAQ)
1.3TBのHDDが2TBまでしか認識されないのはなぜですか?
MBR形式でフォーマットされている場合、2TBを超える部分は認識されません。MBRからGPT形式へ変換することで全容量を使用可能になります。
2.2TBのHDDはMBRとGPTのどちらがいいですか?
2TBまでの容量であればどちらでも使えますが、将来的な拡張を考えるならGPTがおすすめです。特に新しいOSやUEFI対応環境ではGPTが標準です。
3.MBRとGPTはどちらを選べばいいですか?
容量が2TBを超えるHDDを使う場合や、UEFIモードで起動するパソコンではGPTを選ぶのが一般的です。レガシーBIOSの環境ではMBRのほうが互換性があります。