MBRからGPTへの変換を行う際、Microsoft純正ツール「MBR2GPT」を使用すると、「Cannot find OS Partition(s) for disk 0(ディスク0のOSパーティションが見つかりません)」というエラーが発生することがあります。
このエラーは、変換作業を途中で止めてしまう厄介なトラブルですが、原因を理解し正しい手順を踏めば解決可能です。本記事では、エラーの原因と対処法、そして安全・確実に変換できる代替方法を詳しく紹介します。
Part1:MBR2GPT「Cannot find OS Partition(s) for disk 0」エラーとは?
「cannot find os partition(s) for disk 0」エラーは、MBR2GPTコマンドがOSのあるシステムパーティションを正しく認識できないときに表示されます。
MBR2GPTはWindows 10以降に搭載されている公式ツールで、既存のデータを保持したままMBRディスクをGPTに変換できる便利なコマンドですが、原因で以下のような原因で「cannot find os partition s for disk 0 mbr2gpt」エラーが発生することがあります。
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原因1:システムパーティションのドライブ文字が存在しない、または破損している
EFIまたはシステム予約パーティションにドライブレターが割り当てられていない場合、MBR2GPTがOS領域を検出できません。
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原因2:パーティション構造が不正または非標準である
以前のクローンやリカバリ操作によって、MBR構造が不正な状態になっていることがあります。
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原因3:BIOS設定がLegacyモードのまま
MBR2GPT変換後にUEFIブートを行う必要がありますが、BIOSがLegacyモードのままだとツールがOSを正しく識別できないケースがあります。
これらの原因を一つずつ確認・修復することで、MBR2GPTによる変換を成功させることができます。
Part2:「Cannot find OS Partition(s) for disk 0」エラーの対処法
まず、MBR2GPTエラーが出た場合は慌てずに、ディスク構造とブート設定を確認しましょう。ここでは3つの代表的な方法で修復手順を紹介します。
方法1:bcdedit コマンドでの修復手順
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「スタート」メニューから「cmd」と検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
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「bcdedit」と入力しブート構成を確認します。
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ここで「Windows Boot Loader」項目に、正しいOSパス(例:device partition=C:)が存在するか確認します。
OSパスが存在しない場合、以下のコマンドを実行します。これにより、ブート構成データ(BCD)が再構築され、MBR2GPTが正しくOSパーティションを検出できるようになります。
入力コマンド: 「bcdboot C:\Windows /s C: /f ALL」
方法2:diskpart を使用したパーティションの確認と修復
コマンドプロンプトに入り「diskpart」と入力します。
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「list disk」と入力し全てのディスクを表示させます。
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「select disk ディスク番号」でディスクを指定後、「list partition」と入力してパーティション一覧を確認します。
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EFIまたはシステムパーティションがあってもドライブ文字がない場合は、以下のコマンドで割り当てます。
入力コマンド: 「select partition 1 assign letter=S」
これで「S:」ドライブとして認識され、MBR2GPTがアクセス可能になります。
方法3:ブートモードをレガシーからUEFIに変更
MBR2GPTで変換を行った後は、BIOS設定でブートモードをUEFIに変更する必要があります。以下の手順で確認しましょう。
起動時に「Del」「F2」「F10」などを押してBIOS設定に入ります。
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メニュー内にある「Boot Mode」タブを押します。
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「Legacy」や「CSM」モードが有効になっている場合は、「UEFI」に切り替えます。
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設定を保存して再起動することで、GPT形式のディスクでUEFIブートが可能になります。
Part3:MBR2GPTで「Cannot find OS Partition(s) for disk 0」エラーを解決する最適な方法
MBR2GPTを手動で扱うのは、コマンド操作に慣れていないユーザーにとって難しく、失敗すると起動不能になるリスクもあります。より安全で簡単にMBRからGPTへ変換したい場合は、4DDiG Partition Managerの利用がおすすめです。
このソフトは直感的なインターフェースを備え、わずか数クリックでディスク変換が可能です。データを保持したまま変換でき、システムパーティションやブート設定を自動的に最適化してくれるため、MBR2GPTのようなエラーが発生しません。
初心者でも数分で完了し、MBR2GPTのコマンド操作を行う必要がありません。データを失う心配もないため、最も安全な方法といえます。
安全なダウンロード
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コンピュータに4DDiG Partition Managerをダウンロードしてインストールします。そして、アプリケーションを起動し、左側の列で「ディスクを変換」を選択し、「MBRをGPTに変換」をクリックして続行します。
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変換するディスクを選択して、「続行」をクリックして、変換インタフェースに入ります。選択したディスクがシステムディスクの場合、プログラムはPEコンポーネントをダウンロードします。ダウンロードに成功すると、プロンプトウィンドウが表示されます。
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Windows PEでプログラムが起動したら、「MBRをGPTに変換」を選択して続行します。
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4DDiG Partition ManagerはMBRをGPTに変換しています。 ディスク変換の速度は、ディスク上のパーティションの数によって異なります。変換は成功しました!以下の手順に従ってコンピュータを起動してください。そうしないと、コンピュータが正しく起動しない場合があります。
まとめ
MBR2GPTの「Cannot find OS Partition(s) for disk 0」エラーは、システムパーティションの認識不良やブート構成の問題が原因です。bcdeditやdiskpartを使えば修復できますが、操作ミスのリスクも伴います。安全かつ確実にMBR→GPT変換を行いたいなら、4DDiG Partition Managerを使うのが最適です。数クリックで変換でき、Windows 11へのアップグレード準備も万全になるのでぜひ試してみてください。
安全なダウンロード
よくある質問
1. OSをMBRからGPTに変換するにはどうすればいいですか?
MBR2GPTコマンドを使う方法と、サードパーティソフトを使う方法があります。初心者にはGUIで操作してmbrからgptに変換できるフリーソフトの4DDiG Partition Managerがおすすめです。
2. Windows 11はGPTとMBRのどちらの形式のディスクが必要ですか?
Windows 11をインストールまたはアップグレードするには、GPT形式のディスクとUEFIブート環境が必須です。
3. MBRからGPTに変換できないのはなぜですか?
システムパーティションが正しく認識されていない、ブート構成が壊れている、またはBIOSがLegacyモードのままであることが主な原因です。4DDiG Partition Managerならこれらの問題を自動的に解消できます。