Windows 10から最新のWindows 11へ移行する際、システムディスクの形式が問題になることがあります。特に、昔のPCではMBR形式が使われており、そのままではインストールが進まないケースもあります。そこで重要になるのが、MBRをGPTに変換してアップグレードを可能にするという作業です。本記事では、その方法を初心者でも理解できるように解説します。
Part1:MBRとGPTの違い
Windows 11へアップグレードする際に、MBRとGPTのどちらを使うべきか迷う人は多いです。どちらもディスクの管理方式を指しますが、動作や制限が異なります。
MBR(Master Boot Record)は古い規格で、最大2TBまでのディスク容量に対応します。一方GPT(GUID Partition Table)はより新しい形式で、大容量ディスクや複数パーティションを扱えるのが特徴です。また、GPTはUEFIブートをサポートしており、Windows 11ではこのUEFIモードが必須条件の一つです。そのため、Windows 11への移行を検討しているなら、ディスクをGPT形式にしておくことが望ましいでしょう。
- 項目
- MBR
- GPT
- 最大容量
- 2TBまで
- 実質無制限
- パーティション数
- 最大4つ
- 最大128個(Windows)
- 起動方式
- BIOS
- UEFI
- 対応OS
- Windows 7以前
- Windows 10/11など最新OSに最適
Part2:Windows 11はGPTが必須なのか?
Windows 11のシステム要件を確認すると、「UEFIモード」と「Secure Boot」が有効であることが求められています。この2つを満たすためには、ディスクがGPTである必要があります。
Windows 10からそのままアップグレードしようとしても、ディスク形式がMBRだと途中で進まない場合があります。これは、Windows 11がレガシーBIOSではなくUEFIモードを前提としているためです。結果的に、MBRからGPTへの変換を行うことが、スムーズなアップグレードを実現する最も確実な方法といえます。
Part3:MBRをGPTに変換する方法
Windows 11 25h2へ移行するためには、MBRディスクを安全にGPTへ変換することが不可欠です。いくつかの信頼できる方法があります。
ここでは、Windows 11/10環境で使えるMBRからGPTへの変換手段を3つ紹介します。ツールを使う方法と、Windows標準機能を使う方法の両方を解説します。
方法1:4DDiG Partition Managerを利用する
最も手軽で安全なのが、専用ソフト「4DDiG Partition Manager」を使う方法です。データを削除せずに変換できるため、初心者にもおすすめです。
4DDiG Partition Managerを使えば、クリック操作だけでMBRからGPTへ変換できます。データを残したまま変換できるため、アップグレード前の準備に最適です。
- 既存のデータを一切削除することなく、ディスクのパーティション形式をMBRからGPTへ安全に変換できます。
- Windows 11へのアップグレードをスムーズに行うための、MBRからGPTへの変換をサポートしており、システム要件を満たす環境構築に役立ちます。
- MBR/GPT変換以外にも、幅広いディスク管理機能を提供します。
- コマンドがいらずGUI操作で簡単にデータ保持したままmbrからgptへ変換可能
安全なダウンロード
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コンピュータに4DDiG Partition Managerをダウンロードしてインストールします。そして、アプリケーションを起動し、左側の列で「ディスクを変換」を選択し、「MBRをGPTに変換」をクリックして続行します。
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変換するディスクを選択して、「続行」をクリックして、変換インタフェースに入ります。選択したディスクがシステムディスクの場合、プログラムはPEコンポーネントをダウンロードします。ダウンロードに成功すると、プロンプトウィンドウが表示されます。
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Windows PEでプログラムが起動したら、「MBRをGPTに変換」を選択して続行します。
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4DDiG Partition ManagerはMBRをGPTに変換しています。 ディスク変換の速度は、ディスク上のパーティションの数によって異なります。変換は成功しました!以下の手順に従ってコンピュータを起動してください。そうしないと、コンピュータが正しく起動しない場合があります。
方法2:ディスクの管理を使って変換する
追加MBRとGPT変換ソフトを使いたくない場合は、Windows標準の「ディスクの管理」ツールでも変換は可能です。ただし、この方法はすべてのボリュームを削除する必要があります。
「PC」を右クリックし、「管理」→「ディスクの管理」の順にクリックします。
ターゲット ディスク上のボリュームを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
すべてのボリュームが削除され、ディスク全体の領域が未割り当てとして表示された後、このディスクを右クリックして「GPTディスクに変換」を選択します。
方法3:Diskpartコマンドを利用する
コマンドライン操作に抵抗がない方は、Diskpartを利用して変換する方法も選べます。管理者権限で実行することで、高速に処理できます。
コマンドプロンプトで diskpart と入力してEnterキーを押します。管理者権限が必要です。
list disk と入力してEnterキーを押します。
select disk X と入力してEnterキーを押します。ここでXはMBRディスクの番号です。
clean コマンドを実行して、ディスク上のすべてのパーティションとデータを削除します。
注意
この操作は元に戻せません。重要なデータがある場合は、事前にバックアップを取っておいてください。
convert gpt と入力してEnterキーを押します。ディスクがGPTに変換されます。
exit と入力してEnterキーを押し、Diskpartを終了します
まとめ
Windows 11を快適に使うためには、ディスクをGPT形式にしておくことが大切です。4DDiG Partition Managerを利用すれば、データを保持したまま変換でき、安心してアップグレードの準備ができます。 古いPCでも、正しい手順で変換を行えば問題なく新しい環境へ移行できるでしょう。
安全なダウンロード
よくある質問
1. MBRのままでWindows 11をインストールできますか?
基本的にはできません。Windows 11はUEFIモードを必要とするため、GPTディスクが推奨されています。
2. Windows 11でGPTが必要な理由は?
UEFI起動をサポートし、セキュリティや安定性を高めるためです。これにより、高速起動やSecure Bootなどの機能が利用可能になります。
3. 無料でMBRをGPTに変換できるツールはありますか?
4DDiG Partition Managerのほか、MBR2GPTやコマンドプロンプトなどの無料ツールもありますが、安全性を考慮するなら実績のあるソフトを選びましょう。