TPMを有効にする方法|ASUS・ASRock・MSI別の設定手順とTPMなしでWindows11にアップグレードする方法

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カテゴリ:パーティション管理|更新日:2025-04-24 09:43:35

Windows 11にアップグレードしようとした際、「このPCはWindows 11に対応していません」「TPM 2.0が必要です」といったメッセージが表示されたことはありませんか?

本記事では、TPMの基本知識から、BIOSでの有効化方法、ASUS・ASRock・MSIといったマザーボード別の設定手順、さらにTPMがない場合の回避方法まで詳しく解説します。

Part1:TPMとは?有効にするべき理由

TPM(Trusted Platform Module)は、セキュリティ機能を強化するための専用チップです。暗号鍵の管理や起動時の整合性チェックなどに使用され、企業でも重要な役割を担っています。

Windows 11では、このTPM 2.0がシステム要件の一部として必須となっており、有効になっていないとアップグレードできません。

しかし、TPMが搭載されていてもBIOSで無効化されている場合があります。まずは、TPMを有効にすることで、Windows 11への準備を整えましょう。

Part2:BIOSでTPMを有効にする一般的な手順

TPMを有効にするには、BIOS(UEFI)設定を変更する必要があります。以下は一般的な手順です:

  • PCを再起動し、起動時にF2またはDELキーを押してBIOSに入ります。
  • 「Security」や「Advanced」タブを探し、「TPM」「Intel PTT」「AMD fTPM」などの項目を見つけます。
  • 該当項目を「Enabled」に変更し、設定を保存して再起動します(Save & Exit)。

これでTPMが有効になります。次のセクションでは、マザーボードのメーカー別により詳しい手順を紹介します。

Part3:マザーボード別|TPMを有効にする方法

1. TPMを有効にする方法 - ASUS編

ASUS製マザーボードでは、TPMの項目が少し異なります。

  • BIOSに入り、「Advanced」→「PCH-FW Configuration」を開きます。
  • 「PTT(Intel Platform Trust Technology)」をEnabledにします。
  • AMD CPUの場合は「AMD fTPM switch」を有効に。

設定を保存して再起動すれば、TPMが有効になります。

2. TPMを有効にする方法 - ASRock編

ASRockでは以下のように設定します:

  • BIOSで「Advanced」→「Trusted Computing」に進みます。
  • 「Security Device Support」をEnabledに。
  • Intelの場合は「Intel PTT」、AMDの場合は「AMD fTPM」もチェックして有効化。

設定を保存後、再起動で反映されます。

3. TPMを有効にする方法 - MSI編

MSIマザーボードの場合の手順:

  • BIOS画面で「Settings」→「Security」→「Trusted Computing」に移動。
  • 「Security Device Support」をEnabled。
  • 同様に、PTTやfTPMも有効にしておきましょう。

MSIでも設定変更後は「F10」で保存し、再起動すればOKです。

Part4:TPMがなくてもWindows11にアップグレードする裏技【無料】

「BIOSを見てもTPMの設定がない」「そもそも古いPCでTPMに対応していない」 そんな場合でも、Windows 11へのアップグレードを諦める必要はありません!

1. TPMなしでWindows11をインストールするには?

TPM 2.0が無効または非搭載のPCでも、レジストリを書き換える手法やISOファイルの改造などでインストールする方法は存在します。

しかし、これらの方法は:

  • システムが不安定になる可能性がある

  • ミスするとPCが起動しなくなる

  • 初心者にはハードルが高い

  • そのため、より安全かつ簡単な方法として、専用ツールの使用をおすすめします。

2. 4DDiG Partition Managerで簡単アップグレード

4DDiG Partition Managerは、PC初心者でも使えるパーティション管理ソフトで、Windows 11へのアップグレード機能も搭載しています。

  • TPMやSecure Bootのチェックをスキップしてインストールできる

  • OSの再インストールやデータ削除なしでアップグレード可能

  • インターフェースは完全日本語対応、操作も数クリックだけ

  • 無料体験版あり!

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安全なダウンロード

  • 4DDiG Partition Manager をインストールして起動します。 「Windowsのダウンロードとアップグレード」セクションに移動し、「Windows 11へのアップグレード」を選択します。

    「Windowsのダウンロード」を選択
  • こちらで、お使いのコンピューターが最小システム要件を満たしているか確認できます。 「アップグレード診断と実行」をクリックしてください。

    「アップグレード診断と実行」をクリック
  • 後で、お使いのPCがWindows 11にアップグレード可能かどうかのリストが表示されます。 もしPCがシステム要件を満たしていない場合は、「次へ」をクリックして回避します。

    Windows 11にアップグレード可能か
  • システムの言語と地域を選択し、「アップグレード開始」をクリックしてください。続行するには、「はい」をクリックしてください。

    「アップグレード開始」をクリック
  • Windows 11の要件を回避するには少し時間がかかりますので、しばらくお待ちください。完了したら、Windows 11 にアップグレードできます。

    Windows 11の要件を回避

まとめ

TPMを有効にすることで、多くのPCがWindows 11に対応可能になります。 今回紹介した方法を参考に、まずはBIOSを確認し、必要な設定を行いましょう。

しかし、TPMが搭載されていない場合や設定が難しい場合でも、4DDiG Partition Managerを使えば、誰でも簡単・安全にWindows 11へアップグレード可能です!

村上星奈 (編集者)

データ回復、Windows および Mac 関連の問題に関する執筆を専門としており、多くの人々にコンピュータの問題に対する効果的な解決策を提供してきました。

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