2025年6月最新版|Windows更新「KB5058499」の内容・不具合・対処法まとめ

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カテゴリ:パーティション管理|更新日:2025-06-26 12:15:30

2025年5月28日、MicrosoftはWindows 11 バージョン24H2向けに新たな累積プレビュー更新プログラム「KB5058499(OSビルド26100.4202)」を公開しました。

この更新はセキュリティ更新ではなく、機能改善・バグ修正を中心としたオプションのプレビューリリースです。

一方で、アップデート後に「インストールできない」「グリーンスクリーンになる」「フォントがぼやける」などの不具合報告も相次いでおり、注意が必要です。

Part1:KB5058499とは?

1. Windows 11 向けの最新累積更新プログラム

KB5058499は、Windows 11 バージョン24H2に向けたプレビュー的なアップデートであり、手動でインストールする必要がある更新です。インストール後、OSビルドは26100.4202となります。

これは6月の「Patch Tuesday(火曜日の定例アップデート)」に先駆けて配信されたもので、新機能のテストや既知の不具合修正が中心です。

2. 主な変更点・修正内容

  • Copilot機能の拡張:クリックして要約・リスト化・リライト可能。「Win + C」や「Alt + スペース」で起動でき、音声入力にも対応。
  • OneDriveの強化:スマートフォンからのファイル同期がシームレスに。
  • HDRとDolby Visionの改善:非HDRディスプレイでもHDR動画が表示可能に。Dolby Visionの独立ON/OFFスイッチも追加。
  • ゲームの安定性向上:グラフィックスカーネルの応答停止に関する修正。
  • インプットメソッドの最適化:多言語環境でのメモリリーク問題を解消。
  • BitLocker休止復帰時のブルースクリーンを修正
  • スタートメニューや印刷UIなどのユーザーインターフェース向上

Part2:KB5058499の主な不具合報告

1. インストールできない/失敗する(エラーコード:0x80073712など)

複数のユーザーがインストール時にエラーコード「0x80073712」や「0x800f0991」が表示され、更新できない現象を報告。

原因の一部として、EFIパーティションの空き容量不足が挙げられています。

2. グリーンスクリーン(GSOD)やHDR再生時の表示不良

  • 一部のPCでインストール後にグリーンスクリーン(緑色のクラッシュ画面)が発生。
  • HDR/VVR機能利用時に映像が乱れる報告もあります。
  • 特に古いドライバやGPUとの相性による可能性が高いとされています。

3. CJKフォントがぼやける

  • WindowsのDPI設定が100%(96DPI)の場合、日本語・中国語・韓国語フォントがぼやけて表示される問題が発生。
  • 特にChromeやEdgeなどのブラウザで顕著です。

4. 仮想マシン(VM)起動エラー

  • Hyper-VやVMware上でWindowsを動かしている環境で、KB5058499適用後に仮想マシンが起動できないとの報告あり。
  • 仮想環境特有の構成に起因している可能性があります。

5. USB・Bluetooth設定が効かない/無応答

  • 一部のユーザーが、USB接続の周辺機器やBluetoothデバイスが無反応になる現象を報告。
  • 特に再起動やスリープ復帰後に多く発生しています。

Part4:KB5058499不具合を解決する方法

2025年6月現在、KB5058499はあくまでプレビュー更新(オプション)の位置づけであり、セキュリティパッチを含まない非必須のアップデートです。そのため、不具合やエラーが気になる場合は、無理に適用せずアンインストールして様子を見ることをおすすめします。

KB5058499で導入された新機能は、2025年6月中旬以降に配信される月例の「Patch Tuesday」に正式な形で含まれる可能性が高いため、急ぎでなければ次回の安定版を待つ方がリスクが少なくて済みます。

KB5058499をアンインストールする手順は以下の通りです。

  • 設定を開きます。「更新とセキュリティ」を選択し、「Windows Update」に進みます。

    「更新とセキュリティ」を選択
  • 「更新履歴を表示」をクリックします。

    「更新履歴を表示」をクリック
  • 「更新プログラムのアンインストール」を選び、KB5058499をリストから探してアンインストールします。

    「更新プログラムのアンインストール」を選び

Part5:【TIPS】非対応PCにWindows 11 にアップグレードする方法

「このPCはWindows 11に対応していません」というエラーメッセージに悩まされていませんか?

Microsoftの厳しいハードウェア要件(TPM 2.0・Secure Boot・CPU制限)により、スペック的には十分なパフォーマンスを持つPCでもアップグレードを阻まれてしまうケースが少なくありません。

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  • 4DDiG Partition Manager をインストールして起動します。 「Windowsのダウンロードとアップグレード」セクションに移動し、「Windows 11へのアップグレード」を選択します。

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  • こちらで、お使いのコンピューターが最小システム要件を満たしているか確認できます。 「アップグレード診断と実行」をクリックしてください。

    「アップグレード診断と実行」をクリック
  • 後で、お使いのPCがWindows 11にアップグレード可能かどうかのリストが表示されます。 もしPCがシステム要件を満たしていない場合は、「次へ」をクリックして回避します。

    Windows 11にアップグレード可能か
  • システムの言語と地域を選択し、「アップグレード開始」をクリックしてください。続行するには、「はい」をクリックしてください。

    「アップグレード開始」をクリック
  • Windows 11の要件を回避するには少し時間がかかりますので、しばらくお待ちください。完了したら、Windows 11 にアップグレードできます。

    Windows 11の要件を回避

終わりに

KB5058499は、新機能やユーザー体験の向上を目的とした魅力的なアップデートである一方で、現時点では安定性に不安が残る部分もあります。

業務用途のPCや安定性を重視するユーザーは、6月11日の定例更新(Patch Tuesday)に含まれる正式版を待つのが賢明です。

一方、先取りして最新のCopilot機能などを体験したい方は、インストール前に十分なバックアップを取り、不具合が発生してもすぐに復元できる体制を整えておきましょう。

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加藤篤人 (編集者)

4DDiGの編集長として、データ復元、ファイル修復、重複ファイルの削除、パーティション管理、あらゆる種類のパソコンの問題に対するエラー修復など、Windows および Mac 関連の問題に対する最適な解決策を提供することに専念しています。

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