最近、よく「PCIe SSD」という言葉を聞きますが、実は何のことかよくわからない人も多いかもしれませんね。簡単に説明すると、PCIe SSDとは、高速なデータ転送が可能なストレージデバイスのことです。このPCIe SSDにアップグレードする方法をご紹介しましょう。

  1. パート1:PCIe SSDとは?SATA SSDとは?
  2. パート2:PCIe SSDとSATA SSDの違い
  3. パート3:PCIe SSDにアップグレードする手順

パート1:PCIe SSDとは?SATA SSDとは?

PCIe SSDは、マザーボード上のPCIスロットに直接接続されるカード形式のSSDで、CPUへのデータ転送が高速化されます。具体的には、使用するPCIe SSDの種類やレーン数によりますが、最新のPCIe 4.0では最大8GB/sまで可能です。

これまではPCIe 3.0 SSDが主流でしたが、最近ではPCIe 4.0がだいぶ普及しつつあります。

一方、SATA SSDはSerial ATA(SATA)インターフェースを使用し、マザーボードのSATAポートを通じて接続します。SATAはもともと、HDD用に設計されており、そのデータ転送速度は最大で600MB/sとなっています。これはHDDに比べれば高速ですが、PCIe SSDと比較すると明らかに低速です。

これらの違いから、PCIe SSDはゲームや動画編集などの高速な読み込み速度や書き込み速度を必要とする用途に適しています。PCIe SSDと比較して、SATA SSDはコストパフォーマンスに優れ、日常的なタスクには十分なパフォーマンスです。それぞれのニーズと予算に合わせて、最適なSSDを選択することが重要です。

パート2:PCIe SSDとSATA SSDの違い

1.接続方法

PCIe SSDは、マザーボードのPCIスロットに直接接続します。これにより、SSDはCPUに直接データを送信することができ、高速なデータ転送が可能になります。

SATA SSDは、マザーボードのSATAポートを介して接続します。SATAはもともとHDD用に設計されたもので、SSDの速度をフルに活用するには限りがあります。

2.データ転送速度

PCIe SSDのデータ転送速度は、SATA SSDよりもはるかに速いです。具体的には、使用するPCIeのバージョンやレーン数によりますが、一般的に最新のPCIe 4.0では最大8GB/sまで可能です。

SATA SSDのデータ転送速度は比較的低く、通常は最大600MB/sです。これはHDDよりは高速ですが、PCIe SSDと比べるとその差は明らかです。

3.価格

高速なデータ転送速度と高性能のため、PCIe SSDは通常、SATA SSDよりも高価です。SATA SSDは性能が低い分、PCIe SSDよりも安価です。

4.互換性

PCIe SSDは最新のマザーボードと互換性がありますが、古いマザーボードとは互換性がありません。また、PCIeスロットの空きが必要です。

SATA SSDは広範なマザーボードと互換性があり、従来のHDDと同じSATAポートを使用します。このため、アップグレードが容易であり、多くのシステムで使用することができます。

パート3:PCIe SSDにアップグレードする手順

自分のパソコンをPCIe SSDにアップグレードするための方法について簡単に説明します。

手順1:互換性を確認する

最初に行うべきことは、あなたのパソコンがPCIe SSDに対応しているかどうかを確認することです。これは、マザーボードがPCIeスロットを持っているか、そしてそのバージョンがSSDと互換性があるかどうかによります。マザーボードのマニュアルまたは製造元のウェブサイトで、確認することができます。

手順2:バックアップを作成する

重要なデータを失うリスクを避けるために、データのバックアップを作成する必要があります。これには、外部ハードドライブやクラウドストレージサービスを使用できます。また、クローンソフトウェアを使用して、ドライブの完全なコピーを作成することも可能です。

手順3:PCIe SSDの取り付け

次に、新しいPCIe SSDを取り付けます。ここではM.2 SSDの取り付け方法について簡単に説明します。

まず、パソコンを電源から切り離します。その後、マザーボードのPCIeスロットにSSDを挿入し、ネジで固定します。M,2 SSDは高温になるため、マザーボードにヒートシンクが無い場合は自分でSSDを取り付ける必要がある場合もあります。

この詳細な手順はSSDのマニュアルに記載されています。

手順4:OSの移行

既存のOSを新しいPCIe SSDに移行する方法はいくつかあります。一つは、クローンソフトウェアを使用して既存のドライブから新しいSSDにOSをコピーする方法です。もう一つは、新しいSSDにフレッシュなOSをインストールし、その後で必要なファイルとアプリケーションを移行する方法です。

または「4DDiG Partition Manager」を利用する方法もあります。先に紹介した方法は、時間と手間がかかりますが、「4DDiG Partition Manager」では実行→移行先の選択→移行の開始というわずか3ステップでOSの移行を済ませることができます。すべてのファイルだけでなく、Windowsのアカウントと設定も同時に移行できます。

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Windows向け

安全的なダウンロード

  1. 4DDiG Partition Managerをダウンロードして起動します。左側の「OSの移行」を選択します。新しいドライブをターゲットディスクとして選択します。「開始」をクリックしてシステム移行プロセスを開始します。

    移行先のターゲットディスクを選択
    注意:「システムの移行中に、ターゲットディスク上のすべてのパーティションとファイルが上書きされます。」というプロンプトが表示されます。したがって、重要なデータについては、特定の場所または外付けハードドライブにバックアップしてください。
  2. システムの移行は開始されます。ドライブのサイズによっては、完了するまでに時間がかかります。移行速度、経過時間など関連のデータを確認できます。

    システムの移行を開始
  3. しばらくすると、システムは移行を完了します。

    システム移行完了

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手順5:BIOSを更新する

最後に、新しいSSDを認識させるために、BIOSを更新する必要があるかもしれません。これには、BIOSにアクセスし、ブート順序を変更することで新しいSSDからパソコンが起動するように設定します。また、一部のシステムでは、新しいハードウェアを正しく認識するために、最新のBIOSバージョンに更新する必要があります。

BIOSを更新

以上がPCIe SSDへのアップグレードの基本的な手順です。ただし、具体的な手順はあなたの具体的なシステムと使用しているハードウェアによって異なる可能性がありますので、始める前に必要なリサーチと準備をしっかりと行うことが重要です。

まとめ

PCIe SSDへのアップグレードは、ストレージのパフォーマンスを大幅に向上させる一方で、手間と時間がかかります。具体的には互換性の確認、重要なデータのバックアップ、新しいSSDの取り付け、OSの移行、そしてBIOSの更新という過程が必要です。

ただ、その多くの過程を経ることで、あなたのパソコンの性能をさらに引き上げ、より快適かつ効率的にパソコンを利用することができます。

また、4DDiG Partition Managerは、パソコンにあまり自信がない方でもOSの移行の操作できます。

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4DDiG Partition Managerは、システムを再インストールすることなく、ワンクリックでWindows OSをSSDに移行し、データのバックアップなどのために効果的にハードドライブ全体をクローンすることができるシンプルで安全なシステム移行ツールです。

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