USBメモリのデータを完全消去する方法

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カテゴリ:パーティション管理|更新日:2025-11-13 11:20:55

USBメモリには個人情報や業務資料など、機密性の高いデータが保存されていることがあります。不要になったUSBメモリを廃棄したり他人に譲渡する際、単にファイルを削除しただけでは安全とは言えません。

本記事では、USBメモリのデータを復元不可能な状態にする「完全消去」の方法について、WindowsとMac両方の環境で詳しく解説します。

Part1:なぜUSBメモリのデータを「完全消去」する必要があるのか

通常のファイル削除やクイックフォーマットでは、ファイルの実体は物理的に削除されず、ディスク上に残り続けます。これらの操作は、ファイルシステム上の管理情報を削除しているだけで、実際のデータ本体はUSBメモリ内に存在したままなのです。そのためデータ復元ソフトを使用すれば、削除したはずのファイルを簡単に復元できてしまいます。

とくにUSBメモリを廃棄する場合や他人に譲渡する際には、個人情報や機密データが第三者の手に渡るリスクがあります。情報漏洩を防ぐためには、データを物理的に上書きして復元不可能な状態にする「完全消去」が必要不可欠です。

USBメモリのデータを「完全消去」

Part2:WindowsでUSBメモリのデータを完全消去する方法

WindowsでUSBメモリのデータを安全に削除するには、いくつかの方法があります。

方法1.4DDiG Partition Managerを使ってUSBメモリのデータを消去

4DDiG Partition Managerは、信頼性の高いデータ消去ソフトです。USBメモリのデータを簡単かつ安全に完全消去することができます。

専門知識がなくても直感的なインターフェースで操作でき、USBメモリだけでなく外付けハードドライブやパーティションの消去にも対応しています。わずか数ステップでUSBメモリ上のすべてのデータを完全に上書きし、復元ソフトでも読み取れない状態にします。

安全性と効率性を両立した、USBメモリデータ消去の最適なソリューションと言えるでしょう。

操作手順は次のとおり、とても簡単です。

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  • 4DDiG Partition Managerをインストールして起動します。外付けハードドライブのパーティションを消去する必要がある場合は、コンピュータに接続してください。左のナビゲーションバーから「ツールボックス」を選択し、「データ消去」をクリックして進めてください。

    「データ消去」をクリック
  • 削除するディスクまたはパーティションを選択し、「次に」ボタンをクリックしてください。

    削除するディスクまたはパーティションを選択
  • 削除するディスクまたはパーティションを正しく選択したことを確認したら、「はい」ボタンをクリックして続行してください。

    削除するディスクまたはパーティションをを確認
  • ディスクデータの消去には時間がかかりますので、しばらくお待ちください。ディスクの損傷を防ぐため、ディスクの抜き取りやプログラムの終了は避けてください。ディスクデータの消去が成功したら、「完了」ボタンをクリックしてください。

    ディスクの削除が成功

方法2.コマンドプロンプトを使ってUSBメモリのデータを削除する

Windowsの標準機能であるコマンドプロンプトを使って、USBメモリのデータを完全削除することも可能です。

  • USBメモリをパソコンに接続。他の外付けHDDやUSBメモリがある場合は、誤操作を防ぐため事前に取り外しておくことをおすすめします。​

  • 検索欄に「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」の「管理者として実行」を選択。​

  • 「diskpart」と入力してEnterキーを押します。

  • 「list disk」と入力してEnterキーを押すと、コンピューターに接続されているディスクの一覧が表示されます。USBメモリの容量やサイズを確認して、対象となるディスク番号を特定してください。​

  • 「select disk n」と入力します(nはUSBメモリのディスク番号に置き換えてください)。たとえば、ディスク番号が2の場合は「select disk 2」と入力します。

  • 「clean all」コマンドを入力してEnterキーを押すと、USBメモリのパーティション情報とデータがすべて削除され、全セクタがゼロで上書きされます。

    コマンドプロンプトを使ってUSBメモリのデータを削除
  • 処理が完了したら、「exit」と入力してdiskpartツールを終了します。​

コマンド操作に不慣れな方は、誤って別のディスクを選択しないよう十分注意が必要です。

Part3:MacでUSBメモリのデータを完全消去する手順

MacでUSBメモリのデータを完全消去するには、標準搭載のディスクユーティリティを使用します。

  • USBメモリをMacに接続。不要なUSBデバイスがある場合は、誤操作を防ぐため取り外しておきましょう。

  • Finderから「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」を開きます。

  • 左サイドバーに表示されているデバイスの一覧から、消去したいUSBメモリを選択。

  • 上部のツールバーにある「消去」ボタンをクリック。確認ダイアログが表示され、「USBメモリを消去しますか?」というメッセージが表示されます。

    MacでUSBメモリのデータを完全消去step4
  • USBメモリの名前とフォーマット形式を設定。フォーマット形式は以下から選択できます:

    • Mac OS 拡張(ジャーナリング):Mac専用で使用する場合

    • MS-DOS(FAT):WindowsとMacの両方で使用する場合

    • exFAT:大容量ファイルを扱う場合や互換性を重視する場合

      MacでUSBメモリのデータを完全消去step5
  • 設定が完了したら、「消去」ボタンをクリック。処理が開始され、USBメモリ内のすべてのデータが削除されます。

  • 「完了」と表示されたら、データの消去が完了です。

まとめ

本記事では、WindowsとMacでUSBメモリのデータを完全削除する方法を紹介しました。

Windowsではコマンドプロンプトなどでの削除も可能ですが、より簡単な方法として4DDiG Partition Managerをおすすめします。Macではディスクユーティリティを使用することでデータの完全消去が可能です。

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よくある質問

USBメモリのデータ消去に関して、よくある質問と回答をまとめました。

1.USBメモリのデータを完全に消去するにはどうすればいいですか?

単純な削除やフォーマットではなく、データを物理的に上書きする必要があります。Windowsではコマンドプロンプトのdiskpartコマンドや4DDiG Partition Managerを、Macではディスクユーティリティの消去機能を使い、複数回上書きすることでデータ完全削除が可能です。

2.USBメモリのデータ消去ができるフリーソフトは?

4DDiG Partition ManagerとWindows標準のdiskpartコマンドやcipherコマンドも追加ソフトなしで使用できる無料の方法です。

3.USBメモリの正しい抜き方は?

USBメモリを安全に取り外すには、Windowsではタスクバー右下の「ハードウェアを安全に取り外す」アイコンをクリックし、対象のUSBメモリを選択して「取り外し」を実行します。Macでは、FinderのサイドバーでUSBメモリの横にある取り出しアイコンをクリックするか、USBメモリのアイコンをゴミ箱にドラッグします。

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原田 凪沙 (編集者)

データ回復、Windows および Mac 関連の問題に関する執筆を専門としており、多くの人々にコンピュータの問題に対する効果的な解決策を提供してきました。

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