RAIDに障害が起こる原因やデータ復旧手順

RAIDが論理的に破損しているのであれば、データ復旧ソフトを使ってデータを取り戻せる可能性があります。「Tenorshare 4DDiG」は、数あるデータ復元ソフトの中でも特に信頼できるソフトです。

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カテゴリ:ハードドライブ|更新日:2024-10-23 14:44:08

RAIDは複数のHDD(ハードディスクドライブ)やSSDを組み合わせ、データの安全性やアクセス速度を向上させる技術です。ただし、RAIDにも障害が発生し、データが失われるリスクはあります。障害が起こった場合でも、データ復旧ソフトの使用やRAIDの再構築を行えば、システムへの影響を最小限に抑えることが可能です。本記事では、RAIDに障害が発生する原因や、問題が発生した際のRAIDデータ復旧手順について詳しく解説します

RAIDについて

RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のHDDやSSDを組み合わせて一つのストレージとして運用する技術です。データを安全に保存したり、アクセス速度を向上させたりするために広く利用されています。

RAIDには多くの種類が存在します。主なものは以下の通りです。

  • 名前
  • 概要
  • メリット
  • デメリット
  • RAID0
  • 複数のストレージに分散して書き込む
  • 読み書き速度が速い
  • 1台のディスクの故障で全データが失われる
  • RAID1
  • 2つのストレージに同時に書き込む(ミラーリング)
  • 1台のディスクが故障してもデータが失われない
  • 2倍のディスク容量が必要
  • RAID5
  • パリティ情報を保存し、3台以上のストレージで運用
  • 容量効率と信頼性が高い
  • 書き込み時に速度が低下する
  • RAID6
  • RAID5のパリティを2つにしたもの
  • ディスク2台が同時に故障してもデータを復元できる
  • RAID5と比較して書き込み速度が低下、容量効率も下がる
  • RAID10
  • RAID0とRAID1の組み合わせ
  • 高速で信頼性が高い
  • ストレージ効率が低く、最小4台のディスクが必要
  • RAID50
  • 複数のRAID5アレイをRAID0で書き込む
  • RAID5の冗長性とRAID0の高速性を併せ持つ
  • 複雑でコストが高く、設置や運用が難しい

この中でも特によく使われるのはRAID0とRAID1、RAID5です。RAID6、RAID10、RAID50は、ほかのRAIDの応用や組み合わせと考えてよいでしょう。

RAIDのデータに障害が起こる原因

ここではRAIDでデータ障害が起こる主な原因を3つ紹介します。

1.HDDの故障

経年劣化や外部からの衝撃などで、HDD自体が物理的に故障すると、RAID全体に障害が発生します。どのような影響が及ぶかはRAIDの種類によって異なります。たとえば、RAID0では1台のHDDが故障すると全データに影響が及びます。RAID1であれば、1台のHDDが故障しても、もう1台のHDDからデータが取り出せます。

2.HDD内のデータの破損

誤操作や急な電源遮断などで、RAID内のデータが破損し、アクセスできなくなることがあります。この場合、上書きしない限りデータ自体は残っていることが多いため、復旧ソフトなどでデータを取り戻せる可能性があります。ただし、上書きしてしまうとデータ取り出しが不可能になるため、ファイルの書き込みを行わず、なるべく早くデータの復旧を行うようにしましょう。

3.RAIDコントローラの障害

RAIDを管理するコントローラが故障した場合、全てのディスクが正常であってもRAIDが機能しなくなります。RAIDコントローラの故障は衝撃や経年劣化などにより引き起こされます。RAIDコントローラを交換すれば復旧可能ですが、まず本当にRAIDコントローラの障害なのか、別の障害なのかを見極めるのが重要です。また、データは無事な場合が多いので、交換前にバックアップの作成をおすすめします。

RAIDのデータに障害が発生した際の復旧方法

RAIDのデータに障害が発生しても、以下のような方法で復旧できる可能性があります。

方法1. データ復旧ソフトを使用してRAIDのデータ復旧を試みる

RAIDが論理的に破損しているのであれば、データ復旧ソフトを使ってデータを取り戻せる可能性があります。データ復旧ソフトには、フリーソフトや有料ソフトなど、さまざまな種類が存在しています。用途に合わせて信頼性の高いソフトを選ぶことをおすすめします。

Tenorshare 4DDiG」は、数あるデータ復元ソフトの中でも特に信頼できるソフトです。高い復旧率を誇り、破損したデータや削除されたファイルを安全に復元できます。操作が簡単で3ステップでデータの復元が可能なため、初心者にもおすすめです。Windows版に加えてMac版も公開されています。

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  • RAIDをスキャン:

    Tenorshare 4DDiGが起動後の画面で、復元したいファイルが存在するRAIDを選択します。「スキャン」をクリックします。

    ハードディスクをスキャン
  • RAIDのデータをプレビュー:

    しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。復元前にプレビュー機能を提供します。写真、ビデオ、ムービー、オーディオ、音楽、ドキュメントなど、さまざまなファイルをプレビューできます。

    ファイルをプレビュー
  • RAIDのデータを復旧:

    右下の「復元」をクリックし、復元したデータの保存場所を選択し、例えばOneDriveまたはGoogle Driveなどのクラウドディスクに保存することを検討してください。

    ファイルを復元
    注意:

    保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。

方法2. 専門業者にデータ復旧を依頼する

物理的にHDDが破損していたり、複雑な障害が発生していたりして、ほかの方法で重要なデータが取り出せない場合には、データ復旧の専門業者に依頼することをおすすめします。

データ復旧の専門業者は、専用の機材を使用し、さまざまなデータの復元の実績があるため、複雑な障害にも対応可能です。費用はかかりますが、見積もりや相談は無料の業者も多く存在します。重要なデータの復元が必要であれば、問い合わせてみる価値はあるでしょう。

方法3. リビルドを行ってRAIDを再構築する

RAIDのリビルドとは、故障したディスクを新しいディスクに交換し、失われたデータを再生成してRAIDを元の状態に再構築する作業です。

リビルド方法はシステムによって異なりますが、一般的には以下のような手順です。

  • 故障したディスクの特定: RAID管理ソフトなどで、故障したディスクを特定します。

  • 新しいディスクの交換: 故障したディスクを新しいディスクに交換します。

  • リビルドの実行: RAID管理ソフトなどから、リビルドを開始します。

  • リビルドの確認: リビルドが完了したら、データの読み書きが正常に行われるかを確認します。

リビルドが成功すれば、データを含めてシステムを元の状態に戻せます。しかし、リビルド作業中に障害が発生すると、残ったデータも消える可能性があります。作業前には可能なかぎりバックアップを作成するようにしてください。

また、リビルド作業が複雑な場合や、重要なデータを含むシステムの場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。

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結論

RAIDは、データの安全性やアクセス速度を向上させる便利な技術ですが、障害が発生するリスクもあります。しかし、データ復旧ソフトの使用やRAIDのリビルドを行えば、復旧の可能性は十分にあります。

その際にデータ復旧ソフトを利用するなら、「Tenorshare 4DDiG」のような高性能で信頼性の高いソフトを利用することをおすすめします。また、リビルドや復旧作業が複雑になる場合もあります。特に重要なデータを扱うRAIDシステムでは、専門業者への依頼も検討した方がよいでしょう。

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加藤篤人 (編集者)

4DDiGの編集長として、データ復元、ファイル修復、重複ファイルの削除、パーティション管理、あらゆる種類のパソコンの問題に対するエラー修復など、Windows および Mac 関連の問題に対する最適な解決策を提供することに専念しています。

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