「iCloudから削除した写真を復元することは可能ですか?」
「iCloudから写真が削除されたら、復元できないのですか?」
iPhone/iPadユーザーは、写真をはじめとしたあらゆるデータを保存し、最新の状態に保つiCloudサービスを利用しています。
日本のiPhone普及率は、2024年2月時点で6割強と言われており、アメリカの約1.5〜2倍のシェアを誇ります。一方、ユーザーが多いほど、トラブルも増えています。
今回の記事では、iCloudで写真が消えた場合に、復元する方法を紹介していきます。
Part1:iCloudから完全に削除した写真を復元する方法
方法1. iCloud.comで「最近削除した項目」から削除した写真を復元
ステップ➀:iPhoneにインストールされている【写真】アプリを起動します。
ステップ➁:4項目の中の「アルバム」画面を下にスクロールして「最近削除した項目」を選択します。
ステップ③:画面右上の「選択」をタップします。
ステップ④:復元したい写真を選択して、右下の「復元」をタップします。
※すべて復元したい場合は、右下の「すべて復元」をタップすると、削除済みの写真を一括で復元できます。
※「最近削除した項目」にある削除された写真の保存期間は30日間までです。それ以降は順次完全に削除されますので、ご注意ください。
方法2. iCloud for Windowsから最近削除したファイルを復元
【パターン⑴】~ゴミ箱から復元する方法~
ステップ➀:PCのデスクトップ上にある「ゴミ箱」をクリックします。
ステップ➁:対象のファイルを見つけたら、ファイルを右クリックして、「元に戻す」を選択することで、復元されます。
【パターン⑵】~web上でiCloud.comより復元する方法~
パターン⑴にて、復元したい写真やファイルが見つからない場合、以下の方法を試してみましょう。
ステップ➀:クラウド上のiCloud.comにサインインします。
ステップ➁:iCloudのトップ画面を下までスクロールすると「データの復元」があるので、クリックします。
※写真の場合は、トップ画面に「写真」の項目があるので、そちらをクリックします。
ステップ③:「ファイルを復元」をクリックします。
※写真の場合は、「最近削除した項目」をクリックし、復元したい写真を選択して、右上の「復元」をクリックすることで、復元します。
詳しくはiCloudユーザガイドの「iCloud.comで削除したファイルを復元する」より、手順をご覧ください。
方法3. iCloudバックアップから消えた写真を復元
デバイスを使用していると、どこかのタイミングで機種変更をする時がやってきます。
古いiPhoneから新しいiPhoneに変更して、写真が消えてしまった時には、それぞれのiPhoneにおいて同じAppleIDでサインインしていることを確認しましょう。
2つのiPhoneで同じAppleIDにサインインできれば、写真復元への解決方法がいくつか考えられますので、以下の方法を参考にしてみてください。
【解決方法➀】iCloudの写真が有効になっているかを確認する
iCloud写真について、iCloud機能をオフにしている可能性があります。オンにしてiCloud機能を有効にすることで、写真などを最新の状態に更新できます。
ステップ➀:デバイス(iPhone/iPad)の「設定」アプリを開きます。
ステップ➁:一番上部にある「AppleID(登録名)」→「iCloud」をタップします。
ステップ③:「写真」をタップします。
※写真部分が「オフ」の場合は、iCloud写真を「オン」にしましょう。
*iCloud写真を「オン」にした際、「iPhoneのストレージを最適化」を選択しておくと、iPhone容量の消費を抑えることもできます。
【解決方法➁】iCloudのストレージをアップグレードする
Apple社は、デバイスユーザーに対して無料でストレージ容量を提供していますが、容量は5GB分です。
※写真1枚あたり2〜3MB(10分の動画は150MB)なので、約2,500枚の写真(動画は10分で約33本分)しか保存ができません。
頻繁に写真や動画を撮り、記録として残しているユーザーは、iCloudのストレージ容量はすぐにいっぱいになってしまいます。
その場合は、写真や動画を削除して容量の空きスペースを確保するか、iCloudストレージ容量をアップグレードして増やす必要があります。
●アップグレードの方法
ステップ➀:【解決方法➀】のステップ➁までは同様の手順です。「設定」アプリから「iCloud」をタップします。
ステップ➁:iCloudの「ストレージを管理」→「ストレージプランを変更」をタップします。
ステップ③:ストレージ容量によって、料金プランが表示されるので希望のストレージを購入することで容量を増やせます。
あらかじめアップグレードしておくことで、容量オーバーで写真などの保存ができていなかったということを未然に防ぐことができます。
【解決方法③】Wi-Fi環境が安定している場所で、デバイスを接続する
Wi-Fiの弱い環境では、iCloud上で写真を同期するのは難しいため、できる限り環境が安定していて、強いWi-Fi接続ができる場所で同期して写真が見つかるか確認してみましょう。
Wi-Fi環境が強いのは、「家電製品から離れた場所」や「周囲に障害物がない場所」などです。
方法4.iCloudフォトライブラリから写真をダウンロード
⑴iPhone/iPadの場合
ステップ➀:SafariなどでiCloud.comと検索し、サインインします。
ステップ➁:サインイン後、「写真」→「選択してください」→「写真やビデオを選択」という流れでタップ・選択していきましょう。
ステップ③:選択後、右下の三点リーダーをタップします。
ステップ④:「ダウンロード」をタップすると、確認画面が表示されますので、再度「ダウンロード」をタップして完了となります。
⑵パソコン(Windows)の場合
ステップ➀:クラウド上のiCloud.comにサインインし、「写真」をクリックします。
ステップ➁:写真やビデオを選択し、右上のダウンロード部分をクリックすることでダウンロードが完了します。
※Ctrlキーを押しながら写真やビデオをクリックすると、複数選択が可能です。
※Shiftキーを押しながらクリックすると、最初の位置から指定位置まで複数選択が可能です。
Part2:iCloudから完全に削除した写真が復元できない場合の対処
先ほど説明した4つの方法でも、iCloudから完全に削除した写真やファイルが復元できない場合はあります。
最近のiPhone/iPadは、特にカメラの技術が高く、高画質で美しい写真を撮ることができます。せっかく撮りためていた写真も、操作ミスによって削除してしまって思い出が失われては悲しいですよね。
Part1の方法でも写真が復元できなかった時の対処法として、データ復元ソフト「4DDiG Mac」をご紹介いたします。
- iCloudから失われた写真、ビデオ、連絡先、メモなどのデータを復元
- HDD、USBメモリ、SDカード、外付けHDDなどから復元
- T2チップ、M1、M1 Pro、M1 Max、macOS Sonomaに対応
Mac向け
安全的なダウンロード
Windows向け
安全的なダウンロード
- iCloudをスキャン:
Tenorshare 4DDiG(Mac)の公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードし、Mac上にインストールします。プログラムが起動後の画面で、iCloudを選択して、「開始」をクリックし、スキャンします。
- iCloudのファイルをプレビュー:
削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
- ファイルを復元:
復元したファイルを選択して復元します。なお、元の場所に直接データを復元するのはおすすめしません。異なる場所、例えば外部ドライブにデータを保存することを検討してください。
注意:保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
Part3:まとめ
今回は、iCloudから完全に削除した写真を復元する方法をご紹介しました。
写真を現像していた時代とは異なり、iPhone/iPadユーザーはiCloudを通じて保存していることがほとんどではないでしょうか。一方で、普及率に伴うiCloudに関するトラブルも発生しています。
データ復元ソフト「4DDiG Mac」は、iCloudに保存していた写真の復元にも対応しています。復元ソフトを探している方も、ぜひ参考にしてください。