ついうっかりファイルを削除してしまってゴミ箱から復元しようとしてもゴミ箱にない、ということはありませんか。それはあなたがゴミ箱を経由せずに削除してしまったので、復元できなくなっているのです。知らないうちに普段押さないキーを押しながら削除したり、設定が変わっていたりすると、ゴミ箱を経由せずに削除してしまうことになり、復元できなくなってしまいます。
それではゴミ箱を経由せずに削除してしまった場合、復元する方法はあるのでしょうか。この記事ではゴミ箱を経由せずに削除してしまう原因と復元方法について解説します。
Part1: ファイルがゴミ箱を経由せずに削除された原因と対処
Windows 10を使用している際に、何らかの操作により、ゴミ箱を経由せずにファイルを削除することになっている可能性があります。以下に、その対処方法を詳しく紹介します。
原因:ゴミ箱に入れる前に永久に削除してしまった
ゴミ箱を経由せずに削除される場面は、主に以下の操作によって起こります。
① ファイルを選択しながら shift+Del を入力
通常の「Delete」キーの操作は、選択したファイルやフォルダをゴミ箱へ移動させます。しかし、`Shift`キーを押しながら`Delete`キーを入力すると、そのファイルやフォルダはゴミ箱を経由せずに即座に永久削除されます。
② Shiftを押しながら右クリックで削除をクリック
ファイルやフォルダを右クリックした際のコンテキストメニューには「削除」というオプションがあります。通常はこれを選択するとゴミ箱にファイルが移動しますが、`Shift`キーを押しながら「削除」を選択すると、そのファイルはゴミ箱を経由せずに削除されて復元が不可能になります。
③ Shiftを押しながらゴミ箱へドラッグ・アンド・ドロップ
ファイルやフォルダをゴミ箱アイコンへドラッグ&ドロップすることで、通常はゴミ箱に移動します。しかし、この操作中に`Shift`キーを押しながら行うと、ファイルやフォルダはゴミ箱を経由せずに削除され、復元できなくなります。
原因:ゴミ箱がオフになっている
Windows 10では、特定のドライブのゴミ箱をオフにする設定が可能です。この設定がオフの場合、該当するドライブからファイルやフォルダを削除すると、ゴミ箱を経由せずに削除されて復元できなくなります。
対処法:ゴミ箱の容量を確認
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デスクトップ上のゴミ箱アイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択。
「設定」タブで該当するドライブの「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」が選択されていないか確認。
原因:ゴミ箱の容量を超える
ゴミ箱には設定された最大容量が存在します。この容量を超える大きさのファイルを削除した場合、ゴミ箱には移動せず直接削除されることがあります。また、ゴミ箱がいっぱいの状態で新たにファイルを削除すると、古いファイルから順にゴミ箱を経由せずに削除されてしまい、復元できなくなる場合があります。
対処法:
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1. ゴミ箱の「プロパティ」から最大容量の設定を増やす。
- 2. 定期的にゴミ箱を空にすることで、予期せぬ永久削除を防ぐ。
原因:外部デバイスに保存している
USBメモリや外部ハードドライブなどの外部デバイスからファイルを削除した場合、多くの場合ゴミ箱を経由せずに削除され、復元ができなくなります。この動作は、外部デバイスの容量を節約するためのデフォルトの設定となっています。
対処法:
- 1. 外部デバイスのファイルを削除する前に、必要なバックアップを取る。
- 2. 削除する際には注意を払い、誤って重要なファイルを削除しないよう確認する。
原因:大容量のデータを削除するとゴミ箱に残らない
Windowsのゴミ箱には最大容量があります。その最大容量を超える大きさのファイルやフォルダを削除した際、ゴミ箱の容量制限に収まらないため、そのデータはゴミ箱を経由せずに削除され、復元できない場合があります。
対処法:最大容量の設定を増やす
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1. ゴミ箱の「プロパティ」から最大容量の設定を増やす。
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2. 大容量のデータを削除する際は、先にゴミ箱を空にしてから実行する。
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3. 必要な場合は、予めデータのバックアップを取る。
原因:一定期間で自動的に削除する機能
Windows 10には、ゴミ箱内のデータを一定期間後に自動的に削除する機能はデフォルトでは設定されていません。しかし、ユーザーが特定のソフトやスクリプトを使用してこのような機能を設定した場合、ゴミ箱内の古いデータが定期的に自動で削除されることがあります。
対処法:
- 自動的にデータを削除するようなソフトウェアやスクリプトの設定を確認し、必要に応じて変更または無効化する。
- 定期的にゴミ箱の中身を手動で確認し、必要なデータが間違って削除されていないかチェックする。
Part2:ゴミ箱を経由せずに削除したデータがゴミ箱にもない時の復元方法
ファイルを間違ってゴミ箱を経由せずに削除してしまった場合、復元できずにあきらめるしかないのでしょうか。
そんなことはありません。「「Tenorshare 4DDiG」」を使ってファイルを復元させましょう。 Tenorshare 4DDiGはパソコン内のスキャンまでを無料でできるファイル復元の専用ソフトです。書類、写真、動画などほとんどのファイルを復元できるうえに、ゴミ箱を経由せずに削除した場合だけでなく、パソコンがクラッシュしてしまった時の復元にも使えます。 仕事で使うWordファイルなどは消えたら取り返しがつきません。事前にTenorshare 4DDiGをインストールして万が一のときに備えておくようにしてください。
- インストールと起動:
Tenorshare 4DDiGの公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードし、パソコン上にインストールします。インストールが完了したらアプリケーションを起動します。
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- スキャン対象の選択:
プログラムが起動後の画面で、復元したいデータが存在するドライブやパーティションを選択して、スキャンします。
- ファイルのプレビュー:
削除されたファイルを全てスキャンするのには時間がかかります。スキャン結果が出ましたら、詳細をプレビューするためにお探しのファイルタイプをクリックすることができるようになります。
- 復元場所の選択:
復元したファイルの保存場所を選択します。 なお、元の場所に直接データを復元するのはおすすめしません。異なる場所、例えば外部ドライブにデータを保存することを検討してください。「復元」をクリックして、復元作業が開始します。
注意:: 保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
Part3: Windows10のごみ箱のおすすめ設定
ファイルを間違ってゴミ箱を経由せずに削除してしまった場合、復元できずにあきらめるしかないのでしょうか。
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1.容量設定の調整
ゴミ箱のデフォルトの容量は通常、全体のディスク容量の一部です。しかし、頻繁に大容量のファイルを扱う場合、この容量を増やしておくとよいでしょう。
設定方法: ゴミ箱のアイコンを右クリック → 「プロパティ」 → 対象のドライブの容量を調整。
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2.削除の確認をオンにする
ファイルやフォルダを削除する前に確認メッセージが表示されるように設定することで、誤って重要なデータを削除するリスクを減少させることができます。
設定方法: ゴミ箱のアイコンを右クリック → 「プロパティ」 → 「削除の確認メッセージを表示する」のチェックボックスをオン。
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3.外部デバイスのゴミ箱設定の確認
外部デバイスを使用する際も、そのデバイス専用のゴミ箱の設定が存在します。デバイスごとに適切なゴミ箱の設定を行いましょう。
設定方法: ゴミ箱のアイコンを右クリック → 「プロパティ」 → 対象の外部デバイスの設定を調整。
Part4:まとめ
ここまでファイルがゴミ箱を経由せずに削除され、復元できなくなった時の原因と対処法について紹介しました。
ゴミ箱もいろいろと設定を変えることができるため、知らないうちに変わっている可能性があります。大事なファイルを永久に削除してしまわないよう、定期的にチェックすることが大切です。
そして、もし間違ってゴミ箱を経由せずに削除してしまった場合は「Tenorshare 4DDiG」を使ってファイルを復元させましょう。