「HEVCとは何でしょうか?HEVCを再生することはできないのでしょか?」
HEVCとは、4K、8Kなどの高画質な映像のストリーミング配信などで使われている、高い圧縮率と画質を実現するビデオコーデック規格のことです。
しかし、Windows 10では通常、HEVCファイルを再生することができません。
HEVCファイルを再生する際には、HEVCコーデック(HEVC ビデオ拡張機能)かHEVC対応アプリを別途インストールする、またはMP4などWindowsでも再生可能なファイル形式に変換する必要があります。
今回は、HEVCファイルの再生方法や変換方法について解説いたします。ぜひ参考にしてください。
Part1:HEVCとは?
「HEVC(High Efficiency Video Coding)」とは、動画コーデックの一つです。
※コーデックとはざっくり言うと、データの圧縮や伸張、別のファイル形式への変換などをする機能・ソフトウェアのことです。
HEVC4K、8Kなどの高画質な映像や画質を実現しながら、ファイルサイズを小さくできる特徴があります。
HEVCのデメリットとしては、圧縮に時間がかかるため、変換には時間がかかることがあります。また、HEVCに対応していないデバイスやアプリケーションがあるため、再生や編集を行う場合には事前の確認が必要です。
実はWindows 10では、HEVCコーデックが標準でサポートされていません。WindowsでHEVCファイルを再生する際には、HEVCコーデック(HEVC ビデオ拡張機能)が必要です。
または、HEVCに対応した動画再生アプリを別途ダウンロードしましょう。動画編集をする際にも、HEVCに対応している動画編集アプリを利用する必要があります。
別の方法もあります。HEVCファイルをMP4に変換することで、Windows 10などのHEVC非対応の環境でも、動画を再生できるようになります。
専用の変換ソフトを使用するか、オンラインの変換サービスを利用すると、HEVCファイルをMP4に変換できます。Part2で具体的に方法を解説していきます。
Part2:WindowsでHEVCをMP4に変換する方法
WindowsでHEVCをMP4に変換するには、専用の変換ソフトウェアを使用するか、オンラインの変換サービスを利用する必要があります。
まずは、専用の変換ソフトウェアを使用して、WindowsでHEVCをMP4に変換するための一般的な手順を説明します。
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変換ソフトウェアをダウンロードする
まず、HEVCファイルをMP4に変換するための専用ソフトウェアをダウンロードします。代表的なソフトウェアとしては、HandBrakeやAny Video Converter Free、VLC media playerなどがあります。いずれもフリーソフトです。
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ソフトウェアをインストールする
ダウンロードした変換ソフトウェアをインストールします。インストールが完了したら、ソフトウェアを起動します。
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変換するHEVCファイルを選択する
HEVCファイルを変換するためには、まず変換ソフトウェア上で変換したいHEVCファイルを選択する必要があります。ソフトウェアによっては、ドラッグ&ドロップでファイルを選択することもできます。
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変換設定を行う
HEVCファイルをMP4に変換する場合、MP4フォーマットに変換するように指定します。
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変換を実行する
設定が完了したら、変換を実行します。変換には、一定時間が必要です。変換が完了したら、変換したMP4ファイルを保存する場所を指定して保存します。
専用の変換ソフトウェアを使用した方法は以上です。
もう一つの方法として、オンラインの変換サービスを使う方法があります。ソフトウェアをダウンロード・インストールする必要がないため、もっと簡単にHEVCファイルをMP4に変換することができます。
Convertioなどが代表的なサイトです。サイト上に、変換したいHEVCファイルをアップロードし、変換形式をMP4に指定して実行するだけです。
オンラインの変換サービスの注意点として、セキュリティ面の懸念があります。安全性の低そうなサイトに、安易に動画をアップロードしないようにしましょう。
Part3:HEVC拡張子についてのよくある質問
1.HEVCファイルが誤って削除された場合の対処方法
誤ってHEVCファイルを削除してしまった場合、まずはごみ箱を確認してデータを元に戻せるかどうかを確認してください。もしごみ箱に入っていた場合は、簡単に元に戻せます。
しかし、ごみ箱からも削除してしまった場合は、データ復旧ソフトを利用することで復元できる可能性があります。
4DDiGというデータ復旧ソフトは、WindowsやMac OS共に対応しており、様々なファイルの復元に利用できます。HEVCファイルも復元することが可能です。
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4DDiGをインストール、起動させます。
無料ダウンロードPC向け
安全的なダウンロード
無料ダウンロードMAC向け
安全的なダウンロード
ファイルの場所を選択
ファイルが失われた場所にマウスを置き、「スキャン」をクリックします。
ファイルの検出
しばらく待つと、指定した場所にあるすべてのファイルが表示されます。
ファイルのプレビューと復元
復元するファイルを選択して右側の「プレビュー」をクリックして選択されたファイルを確認できます。そして、右下の「復元」をクリックし、保存場所を指定すると、ファイルがすぐに復元されます。
注意:: 保存パスを元の場所を選択すれば、データが上書きして復元できない恐れがあります。
2.HEVCが再生できない場合の対処法
HEVCが再生できない場合は、以下のことを確認してください。
- ①HEVCコーデックがインストールされているかどうかを確認する。
- ②再生するプレーヤーがHEVCに対応しているかどうかを確認する。
- ③ファイル自体が壊れていないかどうかを確認する。
①②について、HEVCコーデック(HEVC ビデオ拡張機能)をインストールするか、HEVC対応の再生プレーヤーをダウンロードしてください。
たとえば、Part2でご紹介したVLC media playerフリーソフトは、HEVCファイルをMP4に変換できるだけでなく、HEVCファイルをそのまま再生することもできます。
HEVCに対応した環境なのに再生できない、またはMP4に変換したのに再生できない場合は、動画ファイルの破損が考えられます。
データ復元ソフトとしてご紹介した4DDiGは、動画修復も可能です。ファイルを修復したい・復元したい場合は、4DDiGの利用を検討してみましょう。
3.HEVCとAVCの違い
HEVCとAVCは、どちらも動画を圧縮する技術です。HEVCはAVCの後継規格であり、画質を維持しつつ、ファイルサイズをより小さくすることができます。これは、HEVCがより効率的な圧縮技術を使用しているためです。
ただし、同じ動画データを圧縮した場合、AVCよりHEVCの方が圧縮に時間がかかります。