質問「既存のSSDを最新のNVMe タイプのM.2 SSDに入れ替えたいけど、クローンするにはどうすればいいの?」
最近、NVMe タイプのM.2 SSDというのを見かけるようになりました。これはどのような規格で、どうすれば既存のHDDやSSDからOSやデータを移すことができるのでしょうか?
ここでは、NVMe タイプのM.2 SSDとは何か、また、既存のHDDやSSDからNVMe タイプのM.2 SSD へ、OSもアプリもデータも一括で簡単にクローンできるソフト等についてご紹介します。
パート1:NVMeタイプのM.2 SSDとは?
最近利用が拡大しているNVMe タイプのM.2 SSDとは、ノートパソコンなど小型PC向けに開発されたカード状のSSDの一種で、その規格によって、type2280,type2260,type2242の3つのサイズがあります。
M.2 SSD は、PCのマザーボード上のスロットに直接差し込める形になっていて、大きく分けてNVMeとSATA接続2つの接続の種類がありますが、そのうちNVMeは読み書きの圧倒的な高速データ転送が特長で、その分価格は高めです。
パート2:NVMeタイプのM.2 SSDにクローンする前の準備
NVMeタイプのM.2 SSDにクローンを始める前に、2つの準備作業を行う必要があります。
作業1:M.2 NVMe SSDをパソコンに接続・取り付け
M.2 NVMe SSDをPCに接続・取り付ける方法としては、PCのマザーボードに直接装着する方法と、M.2 SSD-USBアダプタボードを使う方法とがあります。
①PCのマザーボードに直接装着する方法
PCケースのサイドパネルを外して、SSDのコネクタをスロットの切り欠きに合わせてスロットに差し込み、マザーボード上の取り付け穴にネジをボルトで固定し、取り外したPCケースを取り付けます。
②M.2 SSD-USBアダプタボードを使う方法
M.2 NVMe SSDをM.2 SSD-USBアダプタボードに装着し、それをPCのUSBポートに接続すればいいので、比較的簡単に接続することができます。
ただし、M.2 SSD-USBアダプタボードを使用すると、PCは実際のSSDのブランドを認識しない場合があり、例えばCrucial 社のM.2 NVMe SSD を使っていても、「Acronis True Image for Crucial」を使用できない可能性があるので、注意が必要です。
作業2:クローン先のM.2 NVMe SSDにある重要なファイルのバックアップ
クローンを行うと、ターゲットディスクにあるすべてのデータが上書きされるので、あらかじめM.2 NVMe SSDにある重要なファイルをバックアップしておく必要があります。
パート3: NVMeタイプのM.2 SSD向けのクローンソフト―4DDiG Partition Manager
HDDやSSDからNVMeタイプのM.2 SSDへクローンするソフトはいくつかありますが、4DDiG Partition Managerはオールインワンのディスクパーティション管理ツールで、SSDクローン作製に関しては以下の特徴があり、お勧めです。
- システムを再インストールせずに、ワンクリックでWindows OSをNVMeタイプのM.2 SSDに移行します。
- データを失うことなく、NVMeタイプのM.2 SSDにアップグレードします。
- インストールされたアプリケーション、システムアップデート、ドライバー、カスタム設定を安全に移動できます。
4DDiG Partition ManagerでNVMeタイプのM.2 SSDにクローンする方法
4DDiG Partition ManagerでNVMeタイプのM.2 SSDにクローンする手順は以下のとおりです。
Windows向け
安全的なダウンロード
- ターゲットディスクの容量がソースディスクと同じかそれより大きいことを確認してください。ターゲットディスクの余分な領域はシステムが認識できない未割り当て領域となるため、パーティション管理機能を使用して新しいパーティションを作成できます。
- 対象ディスク上のデータは消去されますので、重要なデータがある場合は必ずバックアップを作成してください。
- ソース ディスク上のデータはそのままターゲットディスクにクローン作成され、クローン作成プロセス中にソースディスク上のデータが変更されたり失われたりすることはありません。
4DDiG Partition Managerを起動します。「ディスクのクローン」を選択します。
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ソースディスクからデータをクローンするターゲットディスク(デフォルトはコンピュータに接続するディスク)を選択し、「次に」ボタンをクリックします。
注意:クローン作成ではターゲットディスク上のすべてのデータが上書きされるため、すべてが正しいことを確認した後、「はい」ボタンをクリックしてください。 -
次に、複製されたディスクの効果を示すプレビューインターフェイスが表示されます。 プレビューが正しいことを確認したら、「開始」ボタンをクリックしてクローン作成操作を開始します。
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ディスクのクローン作成が完了するまでしばらく待ちます。クローン作成の速度は、ソースディスクのサイズによって異なります。
注意:ディスクのクローン作成プロセス中は、他の操作を実行したり、現在の操作を中断したりしないでください。
パート4:NVMeタイプのM.2 SSDクローン作成後のパソコンの起動方法
NVMeタイプのM.2 SSDクローン作成後のパソコンを起動するには、PCのマザーボードにあるBIOSまたはUEFIに入ってブートディスク(起動ディスク)を以下の手順で変更します。
- 電源投入直後にメーカーロゴ画面などが表示されたところでF2キーやDELキーを連打して、BIOSまたはUEFIの設定画面に入ります。(メーカーや機種によって異なります)。
- その中で、システム起動の対象となるドライブの優先順位を設定する項目があるので、そこで、クローン作成したNVMe M.2のSSDを最優先にして保存します。
- 以降は通常に起動すれば、クローン作成したNVMe M.2のSSDから起動します。
さいごに
ここでは、NVMeタイプのM.2 SSD とは何か、またHDD/SSDからNVMeタイプのM.2 SSDへ、OSもアプリもデータも一括でクローン作製する方法について、役立つソフトも含めてご紹介しました。
4DDiG Partition Manager 無料体験版には機能制限があるものの、動作の軽快さを確認することができます。是非無料体験版を試用して、その性能を確かめてみてはいかがでしょうか。
Windows向け
安全的なダウンロード